2013年8月17日土曜日

ブラックジャックによろしく


「さとちゃんがやりたいこと、難しくて解んないけどさ。
これ読んでみたんだよね。
そいでさ、必要なことなのかなって思った」

 「今これ無料で読めるからさ。」
と、目を合わせずぶっきらぼうに言うかなり年下の心の友。


 以前まで私は看護師の仕事のこと、グリーフのことはプライベートでは話さなかった。
どうせ言っても、現場にいない人にわかんないだろうと。
目の前であの小さないのちが消える瞬間の気持ちは、
伝わらないのではないかとそう思っていた。

何年か前。。担当していた患者さんが亡くなって、
どうしても納得できなくて。。珍しく人前で泣いた私に...

「いつも何も話さないしさ。
分かんないかもだけど、言ってくれたらちゃんと受け止めるから。」
そう言ってくれた。

伝えたら、受け止めている人もいるだろうか。。

人に伝えてみようかという気持ちをくれたのも彼だった。

グリーフケアってなんでしょう?
まだ若く社会や医療やグリーフなど興味がない、
そんな彼が言うひと言が今日も私を支えていたりする。
 
 

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